日本製鉄 NIPPON STEEL CORPORATION

耐食機構

ZAMの品質特性

平坦部の耐食性発現機構

ZAM®はめっき層に含有されるAlとMgの効果により、時間の経過とともに緻密で付着性の高いMgを含む亜鉛系保護被膜がめっき表面に形成されます。
この保護被膜がめっき層の腐食進行を抑制します。

溶融亜鉛めっきの場合もめっき表面に保護被膜が形成されますが、粗く付着性に乏しいため腐食因子が透過し、めっきの腐食が進行します(右写真参照)。
ZAM®はめっき表面に形成する保護被膜が緻密で付着性が高いため、腐食因子の透過を抑制し、長期間にわたって高い耐食性を保持します。

ZAM ®

ZAM®

溶融亜鉛めっき

溶融亜鉛めっき

塩水噴霧試験後(4時間)にめっき層表面に形成する保護被膜

(板厚:0.8mm、めっき付着量:90/90 g/m²、無処理)

切断端面部の耐食性発現機構

切断端面部においても、めっき層から溶け出したMgを含む緻密な亜鉛系保護被膜が端面部を覆うことにより、優れた耐食性を発揮します。
この保護被膜がめっき層の腐食進行を抑制します。

暴露初期
暴露3年後

(板厚:3.2mm、めっき付着量:150/150 g/m2
注)色調ならびに色調変化のスピードは板厚、暴露環境(地域・施工場所・向き等)により変わります。

屋外暴露試験後の切断端面部断面状態(暴露18ヶ月後)

(板厚:2.3mm、めっき付着量:130/130 g/m2

屋外暴露試験18ヶ月後 SEI

SEI

屋外暴露試験18ヶ月後 AI

AI

屋外暴露試験18ヶ月後 Fe

Fe

屋外暴露試験18ヶ月後 CI

CI

屋外暴露試験18ヶ月後 Zn

Zn

屋外暴露試験18ヶ月後 Mg

Mg

屋外暴露試験18ヶ月後 O

O

屋外暴露試験18ヶ月後 S

S

基準スケール10mm